薬剤科では、現在薬剤師6名、事務職員3名の計9名で業務を行っております。
病院の基本理念に基づき、地域の皆様の健康、医療、福祉において、有効で安全な薬物療法が提供できるようサポートしています。
医師が電子カルテで入力した処方せんに基づいて調剤を行います。
薬を安全かつ有効に使用するためには、適切な用法・用量で処方されているか、禁忌項目に該当していないか、腎臓や肝臓の機能に応じた用量となっているか等、確認することが重要です。
また、重複投与の回避や患者様の状態に合わせた適切な投与方法(一包化、粉砕、簡易懸濁法等)を提案することも重要です。
調剤室
自動錠剤分包機
散薬分包機
散薬監査システム
入院患者様の注射剤について調剤を行っています。
点滴などの注射剤も、適切な用法・用量で投与する必要があります。さらに投与する時間、混ぜても問題が無いか等確認することが重要です。
入院患者様の注射は、医師の処方に基づき薬剤科にて調剤し、薬剤師の監査により問題が無いことを確認後、病棟へ払い出します。
また、薬によっては事前にTDM(薬物血中モニタリング)を行い、適切な投与量をシミュレーションしています。
注射調剤室1
注射調剤室2
当院では、抗がん剤治療(化学療法)を受けられる患者様が適正で安全に治療を続けていただくために、化学療法レジメンに基づき、薬剤師が投与量や検査値の確認、混合調製、服薬指導を行っています。
抗がん剤調製については安全に調製できるよう安全キャビネットで行い、混注操作はCSTD(Closed-System Transfer Device)を使用しています。
注射混注室
安全キャビネット
高カロリー輸液や生物学的製剤など無菌的に調製することが必要な薬剤は、薬剤師がクリーンベンチ内で調製し、払い出しています。
クリーンベンチ
治療の上で必要であるにも関わらず、市販されていない薬剤については、院内で製剤業務を行っています。
各病棟に専任の薬剤師を配置し、入院患者さまと面談し患者背景や持参薬の確認を行い、それらに基づき、有効で安全な薬物療法を実践していきます。
また得られた情報を医師や他職種にフィードバックし共有しています。当院では持参された薬は使用せず、当院採用薬を用いて新たに処方します。薬の専門家として、他職種への医薬品情報の提供や相談にも対応します。
患者さまへ処方された薬の内容、用法・用量、起こり得る副作用、注意点などの関する情報を提供いたします。
入院患者さまには、ベッドサイドに出向き、情報提供および服薬指導を行います。外来患者さまには、基本的に院外処方せんを発行しておりますが、特定の薬剤を使用する方には院内よりお薬をお渡ししています。その場合、お薬の説明およびお薬説明書、お薬手帳ラベルをお渡ししております。
チーム医療は「医療に従事する多種多様な医療スタッフが、各々の高い専門性を前提に、目的と情報を共有し、業務を分担しつつも互いに連携・補完し合い、患者の状況に的確に対応した医療を提供すること」をいいます。薬剤師も各種チームに所属し、薬物療法に対する提案などを行っています。
医療現場で使用される医薬品にはその有効性、安全性、安定性、保管上の注意、他剤との相互作用など、多くの情報が集積され、管理されています。薬剤科ではこれらの情報を一元的に取りまとめ、新たな効能効果・副作用などが報告された場合は職員への周知を行っています。
また、医療安全委員会等と協働して安全管理に努めています。
薬学生長期実務実習の受け入れをしております。
薬剤科での実習のみならず、コメディカルや手術室の見学など様々な体験を準備しています。
また、当院への就職者も随時募集しています。いろいろなことを経験したい、資格を取得したいなど熱意とやる気のある方はぜひご一報お待ちしております。
薬剤科見学もできますので、お問い合わせください。
2024年4月現在、当院で採用している医薬品の一覧です。患者様、処方箋を受けられる薬局薬剤師の方々の参考にして下さい。
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