手術は、手術室だけで完了するものではありません。
術前に患者様の現状(既往や栄養状態)を把握し(可能ならば改善し)術後の疼痛管理(痛みを取り除く)がなされ、社会復帰ができて完了するものです。
換言すれば、術前からの合併症や、術後の痛みが社会復帰を妨げる事があるのです。
高齢化社会を迎え、手術部位以外にも合併症を抱える患者様も少なくありません。
手術はしたが社会復帰が困難な例もみられます。
高度に細分化された現代医療ですが、手術部位だけに集中することなく、患者様を一つの生命ととらえ包括的に観察し、手術にさらなる「質」を提供する。
それが麻酔科の務めです。
当院では、一部の局所麻酔手術を除き、ほぼ全例で術前より主治医と共に麻酔科医が患者様の状態を把握し、手術中はもちろん術後も少しでも快適に治癒できるよう管理しています。
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資 格
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